38才のＭさんは初めての体外受精に向けて身
体作りを頑張っていらっしゃいます。
先日、病院で先生から「ピルを服用してリセ
ットすることもあります」というお話があっ
たそうです。

「不妊治療なのにピル？」その時、Ｍさんは
怪訝に思われたそうです。ピルは避妊の薬と
いう認識が一般的なので、不妊治療をしてい
る最中にピルが登場すると不安に思われる方
もいらっしゃるようで時々質問を受けること
があります。

ピルには卵胞ホルモンと黄体ホルモンが入っ
ておりプロノバールやマーベロンという名の
薬が良く使われます。

不妊治療で使う場合は採卵する前に使う場合
と移植後に使う場合があります。
まず、採卵前にピルを服用する場合ですが、
卵巣の中に排卵しそびれた卵胞(遺残卵胞)が
あると次の卵胞がうまく育たないのでピルを
服用して卵巣を休ませ、次の周期に質の良い
卵子を育たせ、採卵をスムーズに行うことが
できます。

次に、移植後にピルを服用する場合ですが、
ピルの服用でホルモンが補充され黄体がしっ
かりしたものになり、着床後の妊娠継続につ
ながります。

ピルを服用することで卵巣が休まり、質の良
い卵子がとれ、妊娠の継続が容易になるとい
う説明を今日のカウンセリングでＭさんにし
たところ、安心されたご様子でした。

妊活をするにあたって不安な事柄は少しでも
減らすのは大事なことだと思います。

残暑厳しいこの季節に妊活に取り組んでおら
れる方、皆様に赤ちゃんが授かりますよーに