高度精子精液機能検査というものがあるのだ
そうです。何やら難しい検査のようですが、
簡単に説明しますと…二つありまして、

・ＳＣＳＡ(精子クロマチン構造検査)
アクリジンオレンジという色素で精液を処理
して、フローサイトメーターという特殊な機
械で精子のＤＮＡがどの程度壊れているかを
測定するものです。

上のグラフで、青い部分が正常な集団で、緑
の部分はＤＮＡの成熟が不十分な集団、赤い
集団がＤＮＡが断片化している集団だそうで
す。

・ＯＲＰ測定
精液の酸化還元電位を測定して、精液が受け
ている酸化ストレスの強さを測定する検査で
す。

パソコンで「ORP測定」という言葉を検索す
ると、工業で使用されるORP測定器がズラズ
ラッと出てきますが、精液の検査ではマイオ
キシスという特殊な機械を使うそうです。

昨年ぐらいから、精子のＤＮＡ損傷率を盛ん
に調べようとする風潮が出た来ました。やは
り不妊治療において、男女の責任の所在は
50：50であるという前提で治療をしないと治
療が前に進まないという現状の現れかと思い
ます。

上に書いたような小難しい検査は取りあえず
横に置いといて、誰でもわかる研究がありま
す。

「２Ｄ/４Ｄ比」という研究で、利き手の指
の長さを見るというものです。親指から２番
目の指、人差し指と、４番目の薬指の長さを
比べて、薬指の方が長ければ、男性ホルモン
のテストステロンの数値が高く「男らしい傾
向」にあり、男性としての生殖能力が高いと
言えるそうです。