当店では、この9～10月に採卵をされた方が
大勢いらっしゃいましたが、移植を成功させる
ために、温灸をお勧めしています。

移植時の子宮内膜の条件として、理想的な
厚さは10mm以上有った方が良いと言われますが
ただ厚さだけがあればいいのでもなく
フカフカな柔軟性も大切だと言われます。

この柔軟性はその方の下腹部付近の血液循環の
良さに左右されるのですが、最近は冷え性の
人が多く、内膜の柔軟性に欠ける人が多いのも
事実です。

血液の流れを良くするためにお勧めするのが
ツボの刺激で、針灸に比べて簡単にできる
邵氏温灸器です。

今回ご紹介するのが大椎(だいつい)と人迎(じんげい)
というツボです。
大椎は体の陽の気が集まる場所ですが。最近は
体温が上がりにくい人が増えており、このツボの
刺激が冷え性の人には有効です。血流改善の他にも
風邪、咳、五十肩、円形脱毛症、生理痛、不妊
などに効能のあるツボです。

場所は、首を前に倒した時に、えり首の所に
飛び出る骨の下です。

人迎は、のどぼとけから5cmほど外側にある
ツボで動脈がドクンドクンと脈打つ場所です。

人迎は総頸動脈の上にあり、近くには星状神経節
もあって、両方とも自律神経に作用する場所です。
この人迎を刺激することで、咳、自律神経失調症、
高血圧、不眠症、アレルギー性鼻炎、耳鳴り、
めまい、便秘、月経異常、更年期障害、癌などに
効果があると言われています。
次回は血海と妊娠三穴についてお話します。